2017年9月に観光旅行と親戚訪問と墓参りを兼ねて(仕事も少し関係ありました。)韓国の済州島(チェジュド)へ行ってきました。
私は、今回の滞在でタクシーをなるべく使わず、できるだけ路線バスでの移動をしました。
実際に済州のバスを使ってみて、路線バスがけっこう発達しているのだなと感じました。
これからチェジュ旅行を考えている方の中にも、バスを使って移動したいと考えておられる方がいらっしゃるかもしれません。
そのような方々のために少しでもお役に立ちますようチェジュのバス情報を提供したいと思います。
鉄道が全くないチェジュ島では、観光で訪れた人は観光地への移動にタクシーを使うことが多いとおもいます。
タクシーは、直接どこへでも確実に行けるので便利です。チェジュ島では、1日1万円くらい出せばタクシーをチャーターできます。初乗り料金は2800ウォン(日本円で280円程度)と、日本に比べてずいぶん安いです。
このようにタクシーも便利でよいのですが、バスでの移動も独特な魅力があります。
現地の人たちの足となっている路線バスに乗ると、チェジュの日常の雰囲気を味わうことができます。
デメリットととして、現地のバス路線の情報がわからなければ乗りこなすのが難しいことと、到着出発時刻のタイミングが合わなければ時間のロスになってしまうことでしょうか。時と場合によっては、タクシーを使って補完するのもありだと思います。
済州のバスに乗るには交通カードを使うのがお得で便利
済州の路線バスに乗るには、T-MONEYカード(ティモニカドゥ)等の交通カードを使うのがお得で便利です。これは、日本のIcocaやSuicaのようなプリペイド式の交通カードです。
路線バスの場合、交通カードを使えばどこまで乗っても1,150ウォン(日本円で100円ちょっと)で行けます。
この交通カードは、ソウルなど陸地(本土)でも使われているT-moneyカードを使用することができます。
私は、6年ほど前にソウルで買ったT-moneyカードを持って行きましたが今でもチェジュのバスで使うことができました。
もし、まだ持っておられない場合は、チェジュ空港に着いてから、空港内にあるコンビニで、「ティモニカドゥ チュセヨ」と言って買ってください。そして「チュンジョネ ジュセヨ」と言って、T-moneyカードに金額をチャージしてください。このときの注意として、「チャージ ジュセヨ」とは、決して言わないでください(笑)。
チャージは1,000円単位でできますが、とりあえず2万ウォン程度チャージしておけば当分使えるので安心できるでしょう。
このT-moneyカードは、空港からチェジュの各地の主要ホテルなどへ行くリムジンバスに乗る時にも使うことができます。
チェジュ空港から最も遠い西帰浦KALホテルまででも5,500ウォンで行くことができます。
路線バスでも、ホテルなど宿泊施設の近くまで行くことができるのですが、少し大きな旅行用スーツケースを持ってきている場合は、座席と座席の間におけるだけのスペースがなく、かと言って通路においたら通路を塞いでしまい他の乗客の移動の妨げになってしまいます。ですので、スーツケースを持っての移動の場合は、スペース的に余裕のあるリムジンバスに乗るのがよいでしょう。
改善された済州島のバス事情
2017年8月から済州の路線バスを中心とした公共交通システムが改編されました。
バスの台数が200台以上増加、運行間隔の短縮、急行バスの新設、観光地循環バスの新設、バス停留所への無料wi-fi・バス情報案内機器の設置、バス車内に無料wi-fiの設置などが新たに行われました。
主要なバス停留場には情報案内機器があります。けっこう、閑散としている場所の停留場にも設置されていました。
バスの乗り降りの仕方
日本のバスの乗り方とほとんど同じです。
乗降口が1つだけのバスの場合
運転席の横にある扉から入って、まずICカード読み取り機にカードを触れさせます。ここで注意しなければいけないのは、「確認しました。」と韓国語の音声が出るようにしっかりと着けなければいけないということです。
降りるときは、バス車内の前部にある案内表示モニターに「이번 정류장」(今回の停留場)として自分の降りたいバス停留場が表示されましたら降車ボタンを押してキサニム(運転手さん)に降りる意思を伝えます。
そして降りるときに、乗る時に交通カードをタッチしたICカード読み取り機に再びカードをタッチします。
乗降口が2つのバスの場合
乗る時は、運転席横の扉から入ります。そのときにICカード読み取り機にカードをしっかりとタッチします。
降りるときは、降車ボタンを押してキサニムに降りる意思を伝えて、停車してから中央付近にある降車扉付近にあるICカード読み取り機にカードをしっかりとタッチさせてバスを降ります。
バス車内での案内は自動音声で行われます。この音声は、韓国語と英語でされます。
全てのバスに自動案内のモニターが設置されています。このモニターの表示も韓国語と英語でなされます。
このように英語でも案内されますので、韓国語がわからなくても、乗るバスの番号さえわかれば、英語の表記を見て降りる停留場を判断することも可能であると思います。
チェジュのバス路線図や時刻表はどうやって調べたらよいでしょうか?
チェジュの路線バスは、済州国際空港と済州市内、西帰浦市内にあるバスターミナルを起点として運行されています。
【済州市バスターミナル写真】
州道庁のホームページにある「交通」のコンテンツにバスの情報が掲載されています。
http://www.jeju.go.kr/traffic/index.htm
右上にある「language」で日本語を選ぶと翻訳システムにより日本語で表示されます。
こちらのコンテンツで済州のバスの情報を手軽に知ることができます。
スマホにも対応していて、手軽に路線図や近くの停留場、時刻表を検索して知ることができます。
下記のページで済州のバス路線図のE-BOOKを閲覧、ダウンロードできます。
ただし、すべて韓国語で書かれています。
http://www.jeju.go.kr/traffic/bus2/notice.htm
これらのウェブ上の情報を入手して旅行前に前もって計画を立てておけば万全でしょう。ただ、ハングルでしか書かれていない部分もありますので、ハングルが読めない方にとっては、難しいところもあるかもしれません。
現地でバス停留場を探して乗る方法
チェジュでバスに乗るためにはスマホを持って行ったらとても便利です。
あらかじめ韓国の地図アプリであるKakaomap(カカオマップ)やNAVERマップをスマホにダウンロードしておくのがおすすめです。
カカオマップには、韓国語版と英語版がありますので、韓国語がわからない方の場合は、英語版をダウンロードしたほうがよいでしょう。ただし、英語版でも地名はハングルで出てきます。
カカオマップの場合
カカオマップを開いたら、GPS使用を許可した場合、現在地の地図が表示されます。地図上には近くにあるバス停留場がバスのマークによって表示されます。
そして、右上部にある2つに分かれた青い矢印のマークを押すと上部の「From」に「Current」(現在地)、「To」に「Search places or address」と表示されますので、「To」のところをクリックします。
すると、上部に「On the map」と表示されますので、そこをクリックします。
地図が表示されますので、自分の行きたい目的地を地図上で探して見つかったら、その地点をクリックします。
そうしますと、現在地から目的地までのバスのルートの候補がいくつか表示されます。あと何分でバスが来るかも表示されます。
そして、その中から、乗りたいルートを選んでクリックします。
すると、すぐ近くのバス停留場から目的地まで何番のバスに乗ったらいいのか、どこで乗り換えしたらいいのか、所要時間が表示されます。
日本語対応の地図アプリもあります。
Korea Transit Guideというアプリは、ルート検索もバス停留場の表記も日本語で出ますので、韓国語がわからない人でもこれを使えば済州のバスを乗りこなすことができるかもしれません。
Androidの場合、google playでダウンロードできます。
Iphoneでもダウンロードできます。
済州のバスに乗る時、気を付けなければいけないこと
上記のように、自分でネットで前もってバスの番号やルートを調べたり、現地でスマホアプリを使ってバスの路線を調べて、バス停留場の場所がわかっても、自分の乗るべきバスが道路の車線のどっちの方向に行くのかがわからない場合があります。
つまり、右側の車線にある停留場でバスを待っていたらいいのか、それとも反対車線の停留場で待っていたらいいのかわからないときがあるのです。停留場にバスの路線図が掲示されていますが、道路の両側のどちら側の停留場からどちら行きのバスが出るのかは書いていないのでわかりません。このあたりは、もう少し改善してほしいと思った点でした。
このようにどちら側の停留場から乗ったらいいのかわからない場合は、目的地の方向によって推測したり、もし他に待っている人がいたら聞いたほうがいいでしょう。韓国語が話せなくても、目的地だけを言ったら地元の人は、こっちで乗ったらいいとか、それはあっち側に行って乗りなさいとか言って親切に教えてくれると思います。
まとめ
バスでのチェジュの旅は、何かとたいへんな面がありますが、ありきたりな旅にはない、新たなる発見があるかもしれません。おすすめするものではありませんが、チャレンジしてみるのもよいのではないでしょうか。